毎日終電、「死ね」が社長の口癖──そんなブラック企業に潰されたHSPが、“静かに働ける”理想の職場へ。HSPの適職はこれだ!
どうも、ヤマジです。
「死ねや!」が口癖の社長のもとで、14時間の地獄会議と終電帰りを繰り返し、適応障害でブッ壊れたHSPの僕が。
今では、
- 電話も鳴らない
- ノルマもない
- 自分のペースで働ける
- 日々やりがいを感じて
- 会社に行くのが苦ではない職場
- 副業で毎月5万円の収入
そんな自由な生活を手に入れました。
でもここに来るまで、まじで地獄でした。
↓
・10ヶ月間ほぼニート。貯金150万がすっからかん
↓
・再就職活動で30社以上から不採用通知
↓
・やっと決まった職場は、ブラックの極み。口癖は「死ね」。心を壊すのに時間はかかりませんでした。
──気づけば、自分の人生が「誰かの期待」や「社会の正解」に飲まれていた。
でも、HSPという概念を知って、僕の人生は少しずつ変わっていきました。
同じように、生きづらさを抱えるHSPの人へ。
この記事は、そんなあなたにこそ読んでほしい、僕の「人生再構築ストーリー」です。
「みんなに好かれる人間」になろうとして、いじられキャラを極めた結果
僕はHSP。生まれつき物事に対して「敏感さ」をもったタイプの人間です。
空気を読むのが得意。
でも読めすぎるせいで、常に「周りに合わせる」ことに意識を使いすぎてしまう。そんな僕の人生は、いつだって“自分以外の誰か”のためにありました。
・中学時代には、そのキャラが災いして後輩から“リンチまがい”のいじられ方を受けた。
高校では空気のような存在になり、先輩に「え、ヤマジいたの?」と笑われた。
といった楽しい思い出が一切ない学生生活を送っていました。

え、、このまま大人になったらマジでヤバいんじゃね?
敏感な性格なゆえに、将来の見通しにも敏感になっていました。
彼女がいれば、変われると思っていた。
そんな僕が思いついた“人生の解決策”は、こうでした。

彼女ができたら、人生何とかなるんじゃね?
今思えば、完全に他力本願です。
でも当時の僕にとって、
“彼女”は「自分の価値を証明する唯一の方法」
でした。

可愛い彼女がいれば周りは僕のことを一目置くはずだ。結果的に周りの目なんて気にならなくなるだろう。
そう考えた僕は、
大学入学と同時に、怪しい恋愛教材に3万円を課金。

恋愛教材の購入案内メール
その後も恋愛教材にバンバン課金、気づけば総額100万円以上課金。
にもかかわらず──3年間、童貞(悲報)
初めての彼女と「初めての成功体験」
それでも、ようやく大学3年の秋に、初めて彼女ができました。

和歌山のアドベンチャーワールドに行った時の写真
世界が変わりました。

俺にも、人に愛される価値があるんだ!
そんな気持ちが湧き上がって、自己肯定感が初めて“自分の中”から生まれました。
その勢いのまま、就活もうまくいき、
6月に大手国内企業の営業職として内定をもらい就活終了。
卒業までの残りの9ヶ月間、彼女と旅行を満喫することができました。

誕生日に貰ったアルバム
初めての彼女を作るまでの試行錯誤を話すだけで、軽く1万字は超えるので、興味ある方は詳細はこちらの記事にてお話ししております。
社会人1年目、「あ、俺、ここで壊れるかも」

恋愛もうまくいったから、仕事も楽勝だろう!
謎の自信から、社会人生活もバラ色になると思っていました。
しかし現実はそう甘くありませんでした。
新卒で就職した会社は大手医療メーカーで、
営業相手は基本的に医者。
話す内容は難しすぎてちんぷんかんぷん。
話し始めて5秒で

あ、こいつと話しても意味がないな
と思われ、相手にされない日々が続きました。
約束の時間になっても、外で2時間以上待たされることがザラにあったり、
さらに、休日にも電話がかかってくる。
出るまで鳴り止まない着信。
5分に一回、スマホを確認する生活。

出るまで1分単位でかかってくる着信

これ、いつか心が壊れるやつだ…
同期との会話は会社の愚痴が9割でしたね。
HSPとの出会い──人生が、音を立てて変わり始めた
わりと営業の仕事が嫌になりかけていた頃、
- 「自分の性格に合う仕事はないかな?」
- 「そもそも自分と同じ性格の人っているのかな?」
と「自分に合う働き方」を真剣に探し始めました。
その時に出会ったのが、HSP(Highly Sensitive Person)という言葉。
HSPの特徴としては、次のようなものがあります。
・視覚や聴覚などの感覚が過敏である
・共感力が強い
・細部に気づき、洞察力が鋭い
・情報処理が深く、感情や環境変化に強く影響を受ける
HSPは、米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が1990年代に提唱した概念で、正式な診断名や疾患名ではありません。全人口の15~20%、約5人に1人がHSPの傾向があると言われています。

まさに、自分のことだ!
・集団に馴染めない
・すぐに疲れてしまう
それらは「ダメな性格」じゃなかった。
生まれつきの気質だったのです。
また同じような気質を持った同士が5人に1人の確率で存在すること。
これを知ったときに感動して泣きそうになりました。
そこから、HSP交流会に参加してみたり。
独自でHSP交流会を開催したりして、HSPの人と交流していく中で、

HSPの人の力になれるような生き方を実現したい
という気持ちが強くなりました。

実際に開催したHSP交流会
すべてを投げ出して、ニートになる

よしっ!まずはHSPに合う仕事を見つけよう!
「HSP 適職」とググると、
「HSPはフリーランスが向いている!」という記事
それを知った僕は、勢いで会社を辞めました。
しかも、彼女と同棲を始めた直後。
人生初のヒモ生活のスタートです。
フリーランスに挑戦!からの転落
当時の僕は、

恋愛教材で結果が出たんだから、ビジネス教材も学べば稼げるはず!
と根拠のない自信がありました。
まず手始めに、フリーランスをしている友人に相談したところ、
「この教材がおすすめだよ」と30万円の商材(教材+コンサル)を勧められ一括で購入しました。

よっしゃコレでバリバリ稼いだるぞ!
恋愛教材を初めて手に入れた時と同じような高揚感を感じました。
やるのはアフィリエイト。
簡単に説明すると、
ステップ(2)アフィリエイター「そんな時はこの商品いいよ!」
ステップ(3)販売者「紹介してくれてありがとう!これ紹介料ね。」
売れたら報酬が入るビジネスだ。
──結果を先に言おう。

全く稼げませんでした。
10ヶ月取り組んだ末、得られた報酬はたった14万円。
1ヶ月1万4000円の稼ぎで、高校生のバイトよりも少ないです。
支出
・生活費は当時10〜12万円×10ヶ月=-120万
・住民税 -20万
・教材代 -30万 収入
・アフェリエイト報酬 14万
・失業保険金 13万×3ヶ月=39万 収益 -115万円
【悲報】失業保険金が終了。就活を始めるが30社不採用
コロナで3ヶ月間延長になった失業保険金がとうとう終了してしまいました。
ここからは貯金を切り崩す日々。
貯金が100万を切った頃、焦りが一気に出始めました。

そろそろマジで働かないと、
マジで死ぬかもしれない。
彼女に振られるかもしれない。
就職活動を始めるも、全くうまく行きません。
30社からの不採用通知。
これは絶対イケる!と思った面接でさえも落ちたときは、初めて目の前が真っ暗になってしまいました。
膝から崩れ落ちる経験を初めてしました。
その日は彼女の顔を見た瞬間に、久しぶりに号泣してしまいました。

大丈夫大丈夫!
見捨てたりしないから、一緒に頑張ろう!
そう何度も言ってくれる彼女に救われました。
泣くと本当に心がスッキリするものです。
気づいたら、

もう頑張るしかない。
もう一度営業をやろう!
という気持ちが着々と湧き上がっていました。
そして再び、営業の世界へ──だが、、、
営業の仕事にシフトチェンジしてから、思いのほか選考がスムーズに決まり、最終的には2社から内定をいただきました。
もう1つは幼児教育の営業。給料は安いけど、子供は好きだったため、とても興味がありました。
直感でB社を選びました。
入社当日を迎えた僕は、希望ではなく、

明日から、地獄が始めるぞ(泣)
といった心境でした。
冗談じゃなく、本当にそうでした。
ブラック企業日記──地獄の5ヶ月

通勤の電車で震えが止まらなくなるほどメンタルを殺された、怒涛の5ヶ月間をカンタンに振り返っていきましょう!
【入社当日】
月初朝礼で、拡声器を持った社長の話が1時間以上続く。
社員の誰も目を合わせない。

え、これヤバくね、マジで選択ミスったんじゃね、、
と絶望する。
【イメージ】

マジでこんな感じでした
【入社2日目】
後ろの会議室から怒鳴り声。

お前なんて出ていけ−−−!
バンッ!!
会議室から出てきた係長が、机に向かって会議資料を叩きつけていた。
事務の女性は、何事もなかったかのようにキーボードを打ち続けていた。

え、これが日常茶飯事なの??心臓に悪すぎる、、。
【入社1週間目】
電話対応開始。
繁忙期らしくめっちゃ電話がかかってくる。
電話は取ったものはいいものの、案の定答えられない。
他の人に相談しようとも、みんな電話対応中でお客さんに詰められる。

電話がマジで苦手です。
【入社1ヶ月目】
初めての営業会議に参加。
朝の8時から開始して定時の18時まで続く。

研修期間中だから帰っていいよ
と言われその日はそのまま帰宅。
次の日、先輩に何時まで会議が続いたか聞くと、

「昨日は22時までだよ」
と衝撃の一言。

営業会議が朝8時から夜10時まで、、。
え、、、、、(辞めたい)
【入社2ヶ月目】
直属の上司が、

今日が子供入学式で有給をもらうから、
昨日は会社に泊まって仕事を終わらせたよ。
じゃ、今から帰るね〜
と朝帰宅する光景を目にする。

え、、、、、(辞めたい)
【入社3ヶ月目】
正社員登用。
月に1回の8〜22時まで続く地獄会議に本格的に出席。
社長がずっと
「営業数字達成しないやつは、死ねや」
と暴言を吐いている。

当時のツイート
【入社4ヶ月目】
本格的に営業の仕事を開始。


【入社5ヶ月目】

来月ぐらいから繁忙期が終わって楽になるから。それまでの辛抱だよ
が口癖の上司。←一生終わらない。

おれ、子供が生まれたとき、社長と出張だったんだよね〜笑
と直属の先輩がカミングアウト。
メンタル不調で眠れなくなる。
適応障害、そして人生2度目の退職

限界だった。
- 電車で震えが止まらず、
- 夜は眠れない。
- お笑い番組を見ても笑えない。
- 体が鉛のように重い。
人生初の心療内科に行き、診断を受ける。
結果:適応障害

会社にこれ以上いたら、自分が壊れる
そう確信して、診断書を握りしめて上司に言いました。

ここにいても迷惑しかかけません。辞めさせてください!
・欠勤対応はできるが、その場合は引き継ぎ業務として退職までの2週間出勤しないと行けないとのこと。
2週間も出勤なんて耐えられないと思った僕は、その日で退職を決定しました。
これが、人生2度目の退職でした。

退職した当時のポスト
運命を変えたのは、彼女の働く“あの職場”だった
地獄のようなブラック企業から脱出し、燃え尽きた僕に光をくれたのは、他でもない彼女だった。
営業ウーマンから転職していた彼女の仕事が、まじで羨ましすぎたんです。
彼女は毎日こんな仕事をしていました。
・彼らの社会人マナーの教育やサポート
・誰にでもわかりやすいように、仕事をマニュアル化
・テレワークでミニテストを作成したり、資料を整備したり
夜遅く、僕がクタクタで帰宅すると、
眠そうな彼女がポツリと、

今日ね、15時には帰ってきたよ〜!
なんて言うんです。
もらう給料もそんなに変わらないのに、

何なんだ!?この差は!?
そして僕は誓いました。

と怒りを覚えるほどでした。

次は絶対に〇〇という業種に転職するぞ
そして〇〇こそがHSPの俺の適職だ!
無資格・未経験、でも魂はこもっていた
彼女の仕事に関する話は、僕の中に大量に蓄積されていました。
その全てを面接でぶつけた結果、
無資格・未経験・な職場なのに、なぜか採用。

正直これが落ちていたら死んでいましたね。

自分の人生を救ったくれたからこそ、この会社で全力で貢献しよう!
t
と心の底から思いました。
神環境すぎて泣けた新しい職場

今の仕事は、本当に最高だ!
そう心の底から叫べるほど、自分の性格に一致していました。
・業務マニュアルの作成
・月間目標の添削や、仕事の相談対応
・会社HPの制作やちょっとしたWeb業務
正直、やることは多いです。。
でも──全部、自分のペースでできる。
そして、職場が静か。
電話もほぼ鳴らないし、
業務携帯も会社に置いて帰れる。
定時に帰れる。

HSPにとってこれがもう全てですよね!

当時のツイート

当時のポスト
そして、やりがいもめちゃくちゃある
正直、最初は不安でした。

未経験無資格な自分が、障害を持つ人に仕事を教えられるのか?
でも、実際に関わってみたら──
みんな真面目で、素直で、可愛いくらいに一生懸命でした。
特に、軽度の障害を持つ方々は、“普通の人と変わりません”。
けれど、社会で働くには壁が多く、とても苦しんでいる。
・普通の人のように働きたいけど働けない。
・自分よりも重い障害を持つ人と同時だと思われたくない
そんな気持ちがある人も多いと思う。
ぶっちゃけHSPよりもめちゃくちゃ生きづらいんじゃないかと思いました。
自分の中のHSP気質が、その苦しみをダイレクトに感じ取ってしまう。

この人たちのために、何かできることがあるんじゃないか!
そう思った瞬間、
仕事が“作業”じゃなく、“使命”に変わった。
HSPにこそ向いてる仕事だった
困っている人に寄り添うこの仕事は、
HSPにとっては「疲れる仕事」ではなく、「本気でやりがいを感じる仕事」でした。
しかも「指導員」という立場上、人の上に立つ責任もあります。
指導員=リーダーという立場だからこそ、自分自身も成長し続けないといけません。
つまり──
人を育てながら、自分も育つ。

勉強で言う、人に教えることがいちばんの勉強になるみたいな。
だからめちゃくちゃ楽しいです。会社に行くのが本当に苦ではないですし。
中には合わなくて辞めていく人もちらほらいましたが、僕からしたら超ブラックを体験したこともあり、全然へっちゃらになっていました。
安定の中にも、挑戦を
まだまだ課題はたくさんあります。
年収は、400万円。
東京在住のため決して高い年収とは言えません。
これからの子育てを考えると、正直不安もめちゃくちゃあります。
だからこそ、僕は今、副業に力を入れています。
月に1万〜10万のあいだで、ちょっとずつ、自分の力で稼げるようになってきました。
ただ、目指しているのは、
「本業を超える副業」です。
夜、自宅でキーボードを叩く。
それが、未来の自分に繋がっていると信じて。
「成長したい、でも心は壊したくない」HSS型HSPの生き方の僕のアンサー
僕はHSS型HSPだ。
- 刺激が欲しい。でも、繊細ですぐ疲れる。
- 成長したい。でも、無理をするとすぐ壊れる。
そんな矛盾の中で、ずっともがいてきました。

公務員みたいに安定していて、でも、ベンチャーみたいに変化がある仕事があったらな…
それが僕の心の中にあった、理想的な働き方でした。
そして、気づいたんです。
今の仕事こそ、その理想そのものだったと。
・落ち着いた職場
・裁量のある業務
・そして、人の役に立てる実感
・そして、自分の好きなことで副業で稼ぐ
今それを体現することができました。
最後に──これから適職を探すHSPのあなたへ
僕は、
・営業で消耗し
・フリーランスで散り
・30社に落とされ
・ブラック企業で心を壊し
・でも、それでも諦めずに動いて
ようやく“今の自分”に辿り着けました。
だからこそ、伝えられることがあります。
HSPが“自分らしく生きるために必要な3つのアクション”
もう会社辞めたいよと思っているけど辞める決心がつかないHSPの方に、【自分に無理せず生きていく方法】をシェアします。
その答えは、次のページにまとめています。

会社を辞めたい。
でも、どうしたらいいかわからない。
そんなあなたの背中を、ほんの少しでも押せたら、
僕がここまで生きてきた意味があると思っています。
最後まで読んでくれて、本当にありがとうございました。
ヤマジ
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