
バンジージャンプ、飛ばない?
そんな軽いノリで友人Aに誘われたのが、すべての始まりだった。

実は高所恐怖症だけど、人生で1回は飛んでみたかったんだ!

じゃあ来週空いてる?行こうよ!

空いてる!え?マジで?

マジ
今回は、
極度な高所恐怖症が
高さ100メートルの竜神大吊橋から
バンジーして得た学び
をお話していきたい。
いざ!竜神大吊橋へ
軽いノリでOKしてしまった自分を、東京を出て1時間後くらいから恨み始めた。
目的地は茨城県常陸太田市、竜神大吊橋。
下道で、
途中休憩を挟みながら、
渋滞に巻き込まれながら
片道5時間。
到着したときには、
ケツが先に死にかけていた。
到着後、目に飛び込んでみきたもの
やっと到着。
橋が見えた瞬間に悟ってしまう。

あ、これ無理かもしれん。

橋、たけぇ。ていうか、高すぎる。
標高100メートル。
下には深い渓谷、木々が広がる。
橋の前には「若ガエル石」を発見。
撫でると若返る。無事に帰ることを願ってくれる効果らしいので、存分に撫でる。

よし、これで多分安心!
ではいざ、橋の高さを体験してみよう。
橋の上を歩くだけで、
じわじわと手汗が溢れ出てくる。
高所恐怖症がメキメキと
発揮されているのがわかる。
そんな中、遠くから歓声が聞こえる。

おぉ!行ったぞぉ!
橋の手すりに集まる観光客の
おじいちゃんおばあちゃんが、
バンジーしてる若者に拍手を送っている。
【実際に見たバンジーの風景】

え? 俺も今日あれやるの?

え?本当に飛べるんだろうか?
現実感がどんどん薄れていった。
暴走族到来のなかで命のサインをする
受付に向かうと、突然
「ブンブンブン!」
「ブンブンブン!」
「ブンブンブン!」
「ブンブンブン!」
と爆音が響き渡る。
何事かと思い辺りを見回すと
若めの暴走族、続々と登場。
周りがシーンとする中、バイクのエンジン音だけが響き渡る。

さすが茨城県、期待を裏切らないなー
「ブンブンブン!」
「ブンブンブン!」
「ブンブンブン!」
「ブンブンブン!」
とエンジン音が響き渡る中で、命に関わる書面にサインする。
てきなことが書かれていたが、集中できるわけがない。

なんでこんな大事な時間に限って暴走族くるんだよ。
もういいやと思い勢いでサインした結果、
バンジージャンプの時間は1時間後に決まった。
〜1時間後〜
ジャンプに必要な装備を渡される。
ずっしり重いハーネスに、安全ベルト。
靴もギッチギチに縛られた。
「そんなゆるくてどうすんの!靴飛んでくよ!」
インストラクターのごつめの女性に怒られ、すごい力で紐を縛ってくれた。

めっちゃ怖い、、、
それでは、心臓を捧げる時間だ。
気分は進撃の巨人の調査兵団になりきっていた。
待望のバンジージャンプの時間
さあ、橋の中心部にあるジャンプ台へ。
ここは元々、橋の点検用に作られた場所で、床が網。
つまり、下が丸見え。
透明な観覧車なんか比にならない。
怖すぎて、目をつぶったまましゃがみこんだ。

「写真撮って!」
と友人に頼まれたけど、そんな余裕ゼロ。
スマホなんて落としたら終わりだと思って、
その日初めて会った参加者の女性に全部お願いした。
すみません。
そして、友人が先に飛ぶ。
「5.4.3.2.1バンジー!」
とインストラクターの掛け声の瞬間

いえーーーーーーーーい!
ってノリで飛んでいった。

すげえなあの人。羨ましい。カッコいい。
…と思ったのも束の間、

次の方ー!
と声がかかる。
とうとう来てしまった、僕の番。
ずっと目をつぶってうずくまっていたこともあって、

こいつ本当に飛べるのか?
という空気が周囲に広がる。
知らん人たちもどんどん集まってきてる。
飛び終わった人も帰らず残っている。
注目されてる。

(なんでみんな残ってるねん)
そう思いながら、
足をブルブルしながらも定位置へ。
橋の下を初めて、直視した。

え、これ…本当に人が飛ぶとこ?
足が震える。
インストラクターが言う。

準備は大丈夫??

じゃあいくよー5,4,3,2,1,バンジー!!
・
・
・
…無理だった。

ごめんごめん、もう一回もう一回チャンスください!
爆笑が起こった。
でも、その笑い声がいつしか応援になる。

がんばれー!!

ヤマジさんいけるよーーー!!
涙出そうだった。
人間の優しさって、こういうときに一番沁みる。
再び「3、2、1」のカウント。
なぜかスローに聞こえる。

1、、、、、バンジー!!!!
その瞬間、何かが切れた。

いくぞおおおおおおおおおおおおお!!!!
叫びながら、俺は空に飛び込んだ。
風が耳を裂く。
目に飛び込んでくるのは、
猛スピードで落下していく景色。
恐ろしい勢いで
川がどんどん近づいてくる。
まるで孫悟空が筋斗雲で
かっ飛んでいくような感覚。
落ちていく中で、なぜか冷静に考えた。

飛び降り自殺って、やっぱりヤバいな
地面スレスレでゴムが反発。
びよんびよんと宙に舞う。
何度も上下する中で、

まだ生きてる…
と確認。
最後は引き上げて!OKのサインを送ると、
浮き輪みたいなやつが
上から下がってきて、
そこに自分でクリップをかける。
ここまでくれば終わり…じゃなかった。

引き上げ、長ぇ、、、、。
下から100メートル、橋までの帰り道。
ずっと目を閉じて、
祈るような気持ちでいた。
まったく景色を楽しむ余裕はなかった。
引き上げれたときに待っていたもの
橋の上に引き上げられた僕を待っていたのは、
熱い拍手だった。

すごい良かったよ!!

本当に頑張ったね!
知らない人たちが
笑顔で声をかけてくれた。
中にはハイタッチしてくれる人も
心の奥底にジーンと熱いものがこみ上げてくる。

人生でこんなに祝福される経験なんて本当に数回しかないだろう

ああ、マジで飛んで良かった
これはもう、人生で一番ドラマチックな瞬間かもしれない。
高さ100mの写真は、4500円也。
飛び終わった後、スタッフから

これ、ジャンプの瞬間の写真です。
と写真を見せられる。
いい感じにキマってる。

…思い出にどうぞ!4500円です!
う、若干高いな……と渋る反応を見せると、

受付でも買えますんで、記念にどうぞ
と言われた。
その場では

べつにいいかな、、、
と思っていたけど、
橋を戻る途中で状況が変わる。
ヒーローの帰還。
橋を歩いて戻っていると、すれ違うお年寄りたちに声をかけられる。
「えぇ!?バンジー飛んだの?すごいねえ!」
「若いっていいわねえ〜」
たった今、命がけで飛んだ我々は、
その瞬間だけヒーローだった。
この感覚が心地よくて、

やっぱり写真、買おう!

やっぱり写真、買おう!
自然と2人の気持ちが固まった。
写真を買うために、再び“あの場所”へ…
受付に到着し、意気揚々と「写真ください!」と告げる。
すると衝撃な返答が、、、、

お支払いはこちらで。データはさっきの場所でもらってください

…え!?また戻るの?あのスケスケの橋の上に?
さすがに気が引けて、友人に

ごめん、取ってきてください
と頼んだ。
男らしくなくてすまん。でも無理なもんは無理だ。
そして帰路、そして幸福。
再び車で東京へ。5時間の帰り道。
行きと違って、テンションは終始ハイ。

あそこマジやばかったよな!

俺、飛んだ瞬間、悟空だったもん
思い出を反芻する5時間は、
まるで1時間くらいの体感だった。
不思議とケツも痛くなかった
動画も早速、嫁や友人にシェア。

すごい!「感動した!
と本気で喜んでもらえた。
ちなみにバンジーの動画は、結婚式でも使いました。
それくらい、人生の中で光る体験だった。
僕がバンジーで学んだこと
一言でいうなら、これだ。
「飛べば、いい思い出話になる」なんてことは、
頭ではとっくにわかってた。
でも、感情がついてこない。
心が縮こまり、体が動かない。
理屈では良いって理解してるのに、
行動できない。
怖くて仕方ない。
こういうのって、バンジーに限らず、人生でもよくあるんじゃないだろうか。
- 「これをやれば絶対に良くなる」
- 「行動すれば変われる」
そんなの、誰だって知ってる。
でも実際に一歩踏み出すって、めちゃくちゃ怖い。
だから人は、

べつに今じゃなくていいか」

「もうちょっと準備してからにしよう」
と、チャレンジを先延ばしにしてしまう。
でも今回のバンジーのように、
勇気を振り絞って1歩踏み出すと、
すべてが変わる。
- 周りの反応が変わる。
- 自分の心が変わる。
- 未来が明るくなる。
もし僕があの日、飛ばなかったら。
きっと今ごろも

やっぱ飛べばよかったな…
って、何度も思い返してたと思う。
周りは

気にすんなよ、大丈夫だよ
って優しく声をかけてくれるかもしれない。
でも、自分自身がその場にいるのがきっと一番辛い。
でも、勇気を出して、
ほんの一歩前に踏み出しただけで

すごいね!本当にかっこよかった!
そんな言葉が飛んできて、
祝福される未来が待っていた。
たった一歩踏み出すか、踏み出さないか。
違うのは、それだけなんだ。
最後に。
もし今、あなたの目の前に
「これ、やればきっと良い方向に進む」とわかってるのに、
怖くて動けないものがあるなら、
バンジージャンプ、飛んでみるのもアリだと思う。
正直、飛ぶのはマジで怖い。
でも、飛んだ先に見える世界は、
想像よりずっと明るい。
僕はこれから、
「頭ではわかってるけど、怖くて動けないこと」が出てきたら、
あの時のバンジーを思い出すようにする。
目をつぶって、心の中で

いくぞおおおおおおおおおおおおお!!!!
と叫んで、思い切って飛び出してみる(行動する)ようにしている。
明るい未来が来るのを信じて。

そんな学びをくれたバンジージャンプには、感謝しかない。
(証明書の写真)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ヤマジ
もしこのブログを読んでバンジーに興味がでてきた人は下記です。
📍 所在地
〒313-0351 茨城県常陸太田市天下野町2133-6 🕘 営業時間
・9:00~17:30(最終受付 16:30)
・通年営業(定休日は変動あり) 💰 料金
・1回目:19,000円
・同日2回目:8,000円
・2回目以降:11,000円(認定書&身分証明書が必要) ✅ 参加条件
・年齢:15歳以上(18歳未満は保護者の同意が必要)
・体重:40kg~105kg
・健康状態に不安のある方は事前に要相談
・妊娠中の方、飲酒されている方は参加不可 📞 お問い合わせ・予約
・電話:0278-72-8133(8:30~17:30)
・オンライン予約:Bungy Japan公式サイト
🚗 アクセス
・車:常磐自動車道「那珂IC」から約45分
・電車:JR水郡線「常陸太田駅」からバスで約40分(「竜神大吊橋」停留所下車、徒歩1分)
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