
今年か、来年に結婚式を挙げたいね!
てか挙げようよ!
──妻のその一言から、僕たちの結婚式準備は静かに幕を開けた。
最初に見に行ったのは、都内の有名式場。
聞こえはいいが、そこにあったのは夢じゃなくて、
営業トークだった。
「本日申し込んでいただくと80万円の割引特典がつきます」
都内式場巡りで感じた違和感
都内の人気式場、南青山の〇〇、横浜のみなとみらい〇〇……。
「結婚式場 有名 都内」で検索して上位に出てくる王道どころを一通り回った。
どこも見た目は完璧だった。
チャペルの光の入り方も、披露宴会場の天井も、料理の盛り付けも、プロの仕事だった。

式場見学は楽しかった
でも、なぜか心がまったく動かない。
プランナーさんは“良い人風”なんだけど、目の奥が常に「成約率」を追っている。
さらに、どこの会場も1日3〜4組詰め込むスタイル。
回転数重視の姿勢が透けて見えて、スタッフさんも常にせかせかしていた。
そして極めつけ。

今日決めていただければ、
特別に80万円のお値引き
が可能ですのでぜひ、うちに!!
こっちのテンションが冷めてるのに、なかなか帰らせてくれないこの強引さ。
もう最後は、帰り道に2人して無言になっていた。

正直、営業感が強すぎて、疲れた。
妻の希望で、神社婚にシフト

神前式もいいよね
そこで、妻がずっと興味を持っていた「神前式」に切り替えることに。
候補に挙がったのは…
都内で有名な
- 乃木神社
- 神田明神
- 東郷神社

神社見学も普段入れないところにも入れて楽しかった
その中で一番惹かれたのが東郷神社。
披露宴会場の雰囲気が抜群で、勢いで仮契約。
10万円をポンと払った。

でも、心のどこかで何かが引っかかっていた。
今年中に挙げたいと思っても、日和がいい日を探すとなると、1年後まで空いていないとかになるので注意が必要です。

2024年カレンダー
両家顔わせ。母親の一言が、すべてを変えた
両家顔合わせの場。

これが今日のメインイベントだ!
と言わんばかりの、ちょっと緊張した空気の中で、
僕たちは結婚式の会場と日取りを報告した。

来年の2月に東郷神社で結婚式をやろうと思う!

詳しい詳細はこれです(手作りのパンフレット渡す)
事前に決めていた都内の神社と披露宴会場を紹介した。
ちなみに仮契約金はもう10万円を支払ってある。
が、、、、、、思ったより、反応が薄い。
特に、久しぶりに石川から東京にやってきた僕の母が、食事中にポツリと呟いた。

東京は人が多すぎて…おばあちゃん、たぶん来れないかもね…
その一言が、胸に刺さった。
10万円の仮契約金が頭をよぎりながらも、
- 「やっぱり祖母にも出席してほしい」
- 「祖母に僕の妻の花嫁姿を見せてあげれないのは後悔しかない」
この2点の気持ちが強かった。
そんな中、

式を挙げる意味ってなんだろう、、、。
誰のためにやるんだろう、、、。
そんな問いが、頭の中でグルグルと回り始めた。

みんなが笑顔の中、僕だけ硬い表情
そして出会った「温泉ウェディング」
その日の夜、僕はPCを開き、石川県の結婚式場を片っ端から検索した。
その中で、ひときわ目を引いたのがこれだった。
1泊2日、温泉旅館で行う結婚式。
ページを開いた瞬間、体が前のめりになった。

あ、これだ!!
って思った。理屈じゃなく、感覚で。
僕が温泉ウェディング推しになった理由6選(ガチ)
え、マジで?
その4:式場の食事代平均3〜4万円。それに対して1泊2日2食の温泉旅館を3〜4万円で提供できるというコスパの良さ。
その5:料理が温泉宿の会席料理だから、美味い・量多い・映えるの三拍子。 その6:非日常感と家族の距離の近さがエグいほど違う。温泉で裸の付き合いをして、両家の距離が一気に縮まる。
これ、本当にデカい。
普通の結婚式が3時間で何百万かかるのに、
温泉ウェディングは18時間まるごと貸切で、ほぼ同じ予算。

こんなにコスパいい選択肢、なんで誰も教えてくれなかったの……?
と思ったのを、今でもはっきり覚えてる。
その夜、僕はスマホ片手に妻に報告。

ちょっとこれ、見てみて。温泉で結婚式やるって発想、天才じゃない?

実際に見せたページ
妻の反応は

え〜それ良いじゃん!
と好感触。
──翌日、迷わずZoom面談を申し込んだ。
Zoom面談→即契約へ
温泉ウェディングの公式サイトから、すぐにZoom面談を申し込んだ。

実際のHP
最初は

どんな感じなんだろう…
と、ちょっと身構えていた。
こっちはすでに、都内式場で営業の波状攻撃を食らっている。
ガードは固め、警戒心はMAX。
が、、、、その心配は杞憂だった。
画面越しに話したスタッフさんは、まるで違った。
- 押し売りゼロ。
- マニュアル感ゼロ。
- なにより、“人として信頼できる雰囲気”が画面越しでも伝わってくる。
自分が石川出身だったこともあるだろう。
久しぶりに聞いたスタッフさんの金沢弁がとても心地よくて、
僕の警戒心は0になっていた。←単純なヤツ
またこちらの希望や背景も丁寧に聞いてくれて、

だったら、こんな温泉会場もありますよ!

おばあさまのご参加も考えると、バリアフリーのこの宿がいいかもですね!
と、こちらの状況に寄り添った提案を次々にしてくれた。
話を聞けば、
この会社さんは“温泉ウェディングの原点”。
石川県の旅館とも深い繋がりがあって、

ああ、今回うちで結婚式をやってくれるんですね。
ありがとうございます、ぜひ全力で協力させてください!
と、宿側から感謝されるくらい顔が利くらしい。
実際に送ってもらった実績レポート集の中には、
式を終えたカップルの満面の笑顔が並んでいた。

実績レポート。読むだけで面白い
その話を聞いたとき、僕の中ではすでに答えが出ていた。

ここに任せよう!
そう思えたのは、金額でもサービスでもなく、“人”の信頼感だった。
契約したのは「結婚準備フルサポートプラン」
準備が苦手な僕たちにとって、これ以上ない選択だった。
プランに含まれていたのは、以下の内容:
・結婚式プランニング全般
・衣装や演出などの準備打ち合わせ
・当日の司会進行と全体運営のサポート
要するに、「何をすればいいか全部導いてくれる」プランだった。

これだったらもう安心だな。めちゃくちゃ楽しみだぞ!
初めてそう思えた瞬間だった。
実際に足を運んだ、温泉宿と神社たち
GWに入り、石川の実家に帰省。
そのタイミングで温泉会場の下見の段取りを組んでくれた。
提案されたのは、
石川県内にある温泉宿3つ+神社3つ。
計6ヶ所。

実際のメモ
見学した温泉宿(加賀温泉メイン)
- かがり吉祥亭
- 佳水郷
- 森の栖(※最終的にここに決定)
見学当日は、ただ外観を見るだけじゃなく、実際にお部屋の中・温泉・披露宴会場となる場所まで案内してもらえたのが、本当にありがたかった。
パンフレットや公式サイトでは見えない部分──
部屋の広さ、温泉の湯けむり、従業員さんの雰囲気。

温泉宿は見るだけでもワクワクした
五感で「ここで式を挙げるんだ」という実感が湧いてくる。
- 「ここで両親と食事して」
- 「ここで祖父母がくつろいで」
- 「ここで友人たちと笑い合って」
そんな想像が、どんどん膨らんでいった。
この“体感”があったからこそ、最終的な決断にも迷いがなかった。
見学した神社
- 白山神社
- 服部神社
- 菅生石部神社
神社もそれぞれに趣があって、風情もあった。
ただ──正直に言うと、東京で見た神社の“圧倒的な存在感”を見てしまっていた分、どうしても比べてしまっていた。
そしてもうひとつ、大きなポイントがあった。
祖母の足のこと。
段差の多い神社、長い階段、距離のある移動。
すべてが、祖母にとってはハードルだった。

神社はやはり階段が多い
温泉で人前式で決定!
祖母の足を考え、そして“家族みんなで移動せずに過ごせる”という楽さを考えたとき、
僕たちにとってのベストは、宿の中での人前式だった。
温泉宿の雰囲気に包まれて、家族と、気を遣わない距離感で式を挙げる。
それが一番ベストな選択肢じゃないか。
森の栖を見た瞬間、「あ、ここだ」と思った
見学の最後に訪れたのが、「森の栖リゾート&スパ」。

すごいよかった!
その名の通り、森に包まれた静かな宿。
空気がやたら美味い。鳥の声しかしない。
正直、外観を見た瞬間にピンときていた。
館内を案内してもらいながら、

ここで人前式をやるとしたら…
とイメージしてみると、全部がしっくりきた。
・家族みんなが同じ宿に泊まれる
・式が終わってからそのまま温泉に入れる
・なにより、“緊張感がない”空間
この宿で挙式をすれば、祖母も無理せず出席できる。
家族全員が一緒に過ごせる。
それだけで、他の選択肢は全部かすんだ。

東京の神社で10万円払ったけど──こっちのほうが、100倍いい。
本気でそう思った。
衣装選びもテンション爆上がりだった話
会場見学が終わった後は、温泉ウェディングの本社でもある石川サロンでの試着会へ。

石川サロンの風景
東京・石川・新潟・福島にサロンがあり、直接対面で相談できるのもありがたい。

石川サロンには和装・洋装含めた衣装がズラリ。
しかも、時間内であれば好きなだけ試着OK。
普通の式場だと、
「3着までね」「制限時間1時間です」
みたいな空気がある。
でもここは違った。

「気になるもの、全部着てみましょう!」
と、笑顔で言ってくれるスタッフさん。
その言葉に、妻のテンションは爆上がり。

ええ!!イイんですか!?
僕はその姿をニヤニヤ眺めつつ、
横でスマホを構え、パシャパシャ連写担当。

いろんな角度で合計100枚くらい撮りました笑
色打掛姿をくるっと回るたびに笑顔がこぼれていて、

ああ、こういう時間こそ、式準備の醍醐味だなって思った。
■その他、本番までに自分たちで準備したこと
温泉ウェディングのサポートは充実していたけど、
「自分たちでやりたい」と思ったことも、いくつか挑戦した。
①プロフィールムービーの自作
②両親へのプレゼント
「いいものを贈りたかった」という気持ちから。
③引き出物選び

金沢駅で買い物しました。
④会場に飾る花を自作

手間はかかったけど、そのぶん思い出にもなる
⑤ウェルカムボード、リングピローも自作

妻の手作りです!すごい!
⑥案内状は依頼した
大切に保存してくれる方もいるようなので、良いモノを選んだ。
正直、細かい準備はめちゃくちゃ大変でした。
でも──どれも「やってよかった」と心から思えるものばかり。
忙しい中でも、

これは渡したいね!

これがあったら喜ぶかな??
って考えながら進める時間は、結婚式の一部であり、家族へのギフトそのものだったと思います。
→ 次回:「本番編」へ続く!
準備だけでずいぶん長くなってしまったので、
実際の当日の様子(人前式・旅館の夜・親の感想など)は、
次の記事で。

温泉ウェディングって実際どうなの?
そう思っているあなたに、
“リアルな当日の空気”を、
ぜんぶ届けたいと思っています。

続編もぜひ、お楽しみに。
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